センター数学
傾向
センター数学は1A・2B各4題ずつで構成されており、学習指導要領に則った範囲から万
遍なく出題されます。要は教科書どおりということなのですが、傾向、それから「センタ
ー数学」の問題の質、というものについて事例を列挙してみるので参考にしてください。
・ 難問・奇問は出ない(オーソドックスな問題ばかり)
・ 求められているのは「難問を解く力」ではなく「スピード」
・ 1Aで「論理と集合」範囲がほぼ毎回出題される(下欄「対策」で詳述)
・ 公式は、覚えておかなければタイムロスにつながる。
対策
大まかに4つのポイントについて書きます。
・解くスピードへの対策
・1A「論理と集合」問題の対策
・正攻法の有用性
・解法を問題用紙に書く
(解くスピードへの対策)
上に書きましたが、センター数学とは「とにかくスピード勝負」の感が否めません。難易度としては大したものではなく(少なくとも一橋大などの難関と呼ばれる大学を受験する人にとっては)、如何に「早く」「正確に」「大量の」問題を処理できるかにかかっています。「ひとつの問題に時間をかけすぎる」⇒「最後まで終わらない」or「焦って計算を間違える」という失敗例が大半なので、そうならないための対策を講じる必要があります。下記をご覧下さい。
(時間配分に関する具体的対策手順)
(1)センターの練習をする際、「過去問」ではなく「センター模試」を使う。
(センター模試の方が本番よりも難しいので、こっちで慣れておく。)
(2)センター模試の演習を60分(本番の試験時間)ではなく50分で行う。
(本番は、本番独特の緊張・焦りなどで平常心では受けられないということを頭に入れて
おくべき。60分で体を慣らしておくと非常に危険。)
(3)各大問あたりの時間配分を決める。
(単純に4で割って一問12分とかでも良いが、そこは個人個人で決める。)
(4)演習に入る。
(@絶対に鉛筆を使うこと。)
(A2次試験と同じつもりで、問題用紙に解法をキチンと書く。問題の空白部分に解法を書
いていく技術を磨く。)
(B難しいと思った問題に当たった場合どのタイミングでその問題を捨てるかを、大体自
分の中で決めておく)
(5)本番一週間前から、センター過去問に切り替える。
(過去問の解きやすさに唖然とするはず。)
(6)センター本番。
(頑張れ!焦ってもちゃんと解法を問題用紙に書いていくこと!これが大事!)
(1A「論理と集合」問題の対策)
この問題はなかなか曲者で、キチンと理解しておかないと1Aの明暗を分けます。理解の仕方は色々あるかと思うので、参考書を読むなり先生に聞くなりして、自分なりの理解の仕方を見つけておいてください。あと、この問題は大問1で出題されるので、解き始めてすぐに詰まってしまうと精神的にも良くないので、この分野が苦手であれば、この問題を飛ばして先に最後の問題まで解ききって、残った時間で「命題」問題を解く・・・くらいのペースでやった方が良いです。
(正攻法で解く)
どの科目にも言えることですが、試験で高得点を取ってくる人間というのは、奇をてらったような勉強はしていません。ストレートに勉強し、正攻法で勝負をします。結局はそういう人間が強いので、高得点を取りたければ真面目にやりましょう。ここで「公式」と「裏技」の違いですが、センター試験において(というか受験数学という分野において)必要な「公式」というのは、具体的には「チャート式の裏表紙に書いてあるもの」ということになります。あそこにまとまっている公式はどれも有用(というか必要)なので、あれを見て「?」というものがあれば早急に見直して理解しておきましょう。それで十分です。
(解法を問題用紙に書く)
今まであれこれ書いてきましたが、正直ココが一番大事です。というか命です。センターはマーク式なので、ついつい問題用紙に途中計算を書かずにテキトーにグチャグチャ計算する人がいますが、2次試験と同じ感じで、途中計算・解法をキチンと問題用紙に書いておきましょう。そうすることで無駄な計算ミスを防げる可能性が格段にアップし、たとえ途中で計算を間違えたことに気付いても、キチンと途中計算を書いておくことで、どこでミスったかがわかりやすくなります。
おすすめ参考書
・「センター試験予想問題集」(駿台・河合塾・Z会・ベネッセ・代ゼミなど)
書店で売っているので、少し高いかもですが参考にすると良いです。
その塾に通っているなら、本棚とかにあると思います。
・「センター試験過去問集」
本番一週間前くらいに本試験を5年分程度やっておきましょう。
その際古い問題からやってください。最後にやる問題を昨年度の本試験にすることで、なるべく
最近の傾向に慣れておけるようにするためです。
最後にひとこと
一橋大学にも重要となってくるセンターですが、気負わずに^^頑張れ!健闘を祈ります。入学式で会いましょう。
○この記事を書いたのは・・・
まつもと(商・私立・男。受験に必要なのは「その大学に行きたい理由」。)