センター地学

傾向

 センター試験の地学は大問5題で構成されていて、大問1題あたりに小問が6問ずつあるので全部で30題の問題が出題 されています。出題分野は、
  第1問→地球について
  第2問→岩石について
  第3問→地質図・化石などについて
  第4問→気象について
  第5問→天文について
というように地学Tで習うすべての範囲です。出題形式は、ほとんどが4択程度の選択式で、単純に名称を聞いてくる問題も ありますが、計算しないと答えがわからない問題もあり、暗記するだけではなく内容を正確に理解することが大切です。また 、実は1番難しいのが正しい文(または、間違った文)を選択する問題です。こういうタイプの問題に正解するには内容をかな りもれのないように理解していなければなりません。
 一橋の社会学部ではセンター理科の比重がかなり重く、社会学部受験生にとっては理科の点数はかなり重要になってきます 。他の学部でも、理科の得点は他の教科の得点よりも重要なので、センター理科の対策は怠らないようにしましょう。
 色々なことを書いてしまいましたが、そもそもセンター試験というのは教科書に書いてあることしか出題されません。逆に いうと、教科書の内容だけきちんと理解しておけば安心です。しかも、センターの地学を受験するのはほとんどが文系の人間 。つまり、比較的理科は苦手という人が多いんです。それなのに他の理科科目と平均点がほとんど変わらないということは、 つまり内容が簡単だということになります。しっかり対策をすればかなりの高得点が狙える教科なので、頑張ってください。

 

対策

1・教科書を理解する
 上にも書いたとおり、センター試験で出題されるのは教科書に載っている問題です。しかも、地学は知識問題の占める割合 が高くなっているので、まずは教科書にある内容を覚えましょう。実際に私がやっていたのは、
 @まず、一通り教科書を読む。(このとき大切なのは、暗記しながら読むのでなく隅から隅まで理解しながら読むこと。理 解できなかったところは何度でも読み、わからなかったら誰かに聞いて、できればグラフや図も理解できるようにしましょう )
 A覚えなければならないことを、自分で表や図にまとめて覚えやすくしてから暗記。(例えば地球の歴史のところの、どの 時代にどの生き物が生きていたかなどは表にしないと覚えづらいと思います)
 Bもう一度教科書を読んで、まだ覚えられていない内容・理解できていない内容にマーカーをひく。
 Cマーカーをひいた部分の内容を理解し、覚える。
 あとはこの繰り返しでした。

2・問題演習をする
 教科書の内容を理解し、完璧に覚えたら、あとはひたすら問題を解くだけです。センター試験の出題形式は独特なので、セ ンター模試の問題や過去問などを使って、出来るだけセンターと同じ形式の問題を解くようにしましょう。私は、本番の予行 という意味も込めて、問題演習のときには必ず1回分(大問5問)を連続で解くようにしていました。地学は60分かけて30 問の問題を解けばよいので、比較的時間には余裕があります。一つ一つの問題をじっくり考えながら解くようにしましょう。 答え合わせをして、迷った問題や間違えていた問題の解説をしっかり読み、教科書の該当部分に色ペンなどでチェックを入れ たり書き込みをしたりして、目立つようにするといいと思います。問題演習を重ねるごとに教科書に書き込みが増え、どこが 自分の不得意分野なのかわかってきます。余裕があれば、しばらく時間をおいてもう一度同じ問題を解き、本当に覚えられた かどうか確認しましょう。

おすすめ参考書

・現在使っている教科書
 とりあえず、基本は教科書だと思います。ひたすら文章なので「わかりづらい」「取り組みにくい」と思う人もいると思い ますが、どんな参考書よりも内容が充実しています。地学が苦手な人は、取り組みやすいように重要な事項がまとめてある市 販の参考書からはじめるのもよいと思いますが、最低でも一度は教科書を通読し、内容を完璧に理解するようにしてみてくだ さい。また、9割以上の得点を目指している人は、絶対に教科書の勉強を疎かにしないようにしましょう。

・「センター試験 過去問研究 地学T」(教学社)
 いわゆる赤本です。センター試験の過去問はたくさんの会社から出版されているので、どれをやってもいいと思うのですが 、私がやったのは教学社のものです。この本には過去問だけでなく、分野ごとの傾向や対策、アドバイスなどが載っています 。また、重要事項の総チェックというコーナーが34ページもあるので、知識の確認にはもってこいだと思います。

・「合格文庫 一問一答 まる覚え地学T」(中経出版)
 一問一答の単語帳です。この本のいいところは、小さくて軽いところ・安いところ・表紙がかわいいところです。片手に収 まるサイズなので、朝の満員電車の中でも周りに気兼ねなく取り出せるし、手も疲れません。A・B・Cで重要度が示されてい ますが、AとBだけ覚えれば十分だと思います。

最後にひとこと

 物理・化学・生物の受験者は毎年15〜20万人もいるのに、地学の受験者数は約3万人。本屋さんで参考書を探してい ても、地学のものだけないなんてこともよくあります。そもそも、高校で地学の授業やってませんっていう人も多いはず。そ んなマイナーな地学ですが、暗記でなんとかなる部分が多く、文系の人にとって大きな味方です!覚えられない部分は、適当 に語呂合わせを作りましょう。直前まで諦めずに頑張ってください。地理は数UBが終ってからの空き時間が長いので、そこ で覚えた内容が、本番で出題されるかもしれませんよ。

○この記事を書いたのは・・・
ふーみん(商・公立・女。受験に必要なものは「集中力とやる気」)