センター数学1A

傾向

1. [1]方程式・不等式、[2]論理と集合
2. 2次関数
3. 図形と計量
4. 場合の数・確率

センター数学TA は以上の大問4題からなり、制限時間は60分である。問題量に対して解答時間が多く設けられているため、しっかりと演習をこなしておけば時間が足りなくなるということはないだろう。

対策

いくつか有用な対策を紹介する。
一橋を志望している受験生の大半(特に商学部・経済学部志望)が、TAの方は満点を目指しているだろう。二次数学対策をしていれば、解説を聞いて全く理解できない、ということはないはずである。しかし、どんなに数学が得意だったとしても、[論理と集合]の分野に関しては確実にすべて取ることが困難なセクションである。本番になると緊張や思い込みなどで冷静に判断できない、ということがその一因といえるだろう。また正確に条件を分析するには、ベン図や座標・グラフを用いる必要がある問題もありなかなか時間がかかる。その割に配点は低く、適当に解答したとしても4分の1の確率で正解になる。以上のことから、このセクションの解答の順番を最後にすることをお勧めする。もしTAでも時間的に余裕がない受験生は、ぎりぎりまで確率や2次関数など点の取りやすい問題を優先し、最後に時間ぎりぎりで[論理と集合]の問題のマークを適当にしてしまうというのもアリかもしれない。

[方程式・不等式]に関しては、多少混乱しやすい問題が出題されることがある。そんなときは、いくつか入りそうな数値を代入しその後空欄に矛盾が発生してくるかどうかで、その数値が正解かどうかをある程度までは判断できるはずである。

[2次関数]は、グラフの頂点の座標やある区間における最大・最小、グラフの交点の座標などを求めるような、毎年毎年代わり映えのない問題ばかりが並ぶので、対策といっても演習を繰り返す以外特別なものはないだろう。演習を通して計算ミスを減らすのが大切である。

[図形と計量]の問題を見たときに最初に気をつけるべきことは、問題に図があるかどうかである。もし図が事前に用意されていた場合、その問題は難易度が高いことを示し、逆に図がない場合は単純な問題だと示している、とほぼ考えてよい。題意を複雑で難解なものに作りすぎたとき平均点を上げようと図をつけている、という説が一番信憑性があるが本当の理由はわからない。しかし、事実は事実なのでうまく使うといいだろう。例えば時間がかかると判断した場合、本来そこにかけると決めていた制限時間を延ばしたり、このセクションの最後の問題ははじめから捨ててかかる、などである。次に穴埋めに関してだが、中途半端な角度は入りにくい、だとか多少傾向はあるので問題演習をしながらつかんでいくといいだろう。

次に、[場合の数・確率]に関してのおすすめの対策方法を紹介する。簡単なことなのだが、要するにすべて書き出すことである。計算で出来る分には素晴らしいことだし、むしろ2次にむけて絶対にできなくてはいけないのだが、万が一解答欄の桁に合わなかったりしたとき、混乱した状況で何度計算したとしてもミスが繰り返されるだけだろう。センタ―数学のレベルの[場合の数・確率]の問題では、変なプライドを持たずにひたすら書きだしてしまった方が早いことが多い。計算で枠にあっても確認のためにやるべきだと、個人的には思っている。対策というよりマークならではのちょっとしたアドバイスなのだが、分数に関して分母には0,1は入らないということ、前後の関係から偶数なのか奇数なのかの判断(例えば分母が2桁で、それが10、12,14,16、18だと分かる場合は分子に偶数は入らない)など、当たり前に思えて意外と見落としていることを使ってどうしても解けない問題が出来てしまうことがある。演習のときから最後まで粘って一点でも多く取れるようにしておくといいだろう。(ただし正解したとしても解答を見て本来のやり方を必ず習得する。)

最後に、参考までに僕の解答順序・時間配分を紹介すると、1.[1](5分)→2(10分)→3(10分)→4(10分)→(ここで2周目に移るかどうか判断)→1.[2](5分)で、時間が余った場合は、難しかった問題や自信の無い問題を解きなおしたり、[場合の数・確率]の事象を全て書き出し確認することに使っていた。

○この記事を書いたのは・・・
広報ちーふ(商・公立・男。受験に必要なものは「ライバル」)