シンポジウム
「少年犯罪~メディアとの関わり~」
少年犯罪とメディアとの関わりを問う。
日時:6日11:40~13:10
場所:東二号館2201教室
「学校裏サイト」、「キレる17歳」・・・
こうしたマスメディアの報道から、マスメディアが発達したことによって少年犯罪が増加・凶悪化の一途をたどったかのように思える。 しかし、わたしたち市民はそれらの報道を鵜呑みにしてしまってはいないだろうか。 このシンポジウムではマスメディアと少年犯罪の関わりを見つめなおし、深く考える機会を提供する。
講師:
①慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授
菅谷 実(すがや みのる)
[経歴]
1972年 慶應義塾大学商学部卒業
1979年 国際基督教大学大学院行政学研究科修士課程修了
1982年 ミシガン州立大学大学院テレコミュニケーション専攻M.A.取得
1988年 国際基督教大学大学院行政学研究科博士課程修了 (学術博士).
財団法人電気通信政策総合研究所研究員、白鴎大学助教授,ハーバード大学客員
研究員、慶應義塾大学助教授などを経て1996年から現職。
②フリー メディアジャーナリスト・渡辺真由子(わたなべ まゆこ)
[最終学歴]
慶應義塾大学文学部人間関係学科卒
[経歴]
慶應義塾大学文学部人間関係学科卒業。在学中にオーストラリアのフリンダー
ス大学へ留学し、社会心理学・女性学を学ぶ。その後テレビ朝日系で、報道記者
・ディレクターを務める。いじめ自殺を長期にわたり取材したラジオドキュメン
タリー「少年調書~16歳の自殺
遺族は何と闘ったか~」で日本民間放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金優秀賞な
どを受賞。いじめや性同一性障害、自閉症、女性問題など、社会的弱者にスポッ
トをあてた数々のテレビドキュメンタリーや「ニュースステーション」特集を制
作し、高い評価を得る。
退職後、サイモンフレイザー大学コミュニケーション学科メディア分析所P
BD修了。メディア・リテラシー教育の先進国カナダにて、メディアや言語のリ
テラシー、テレビ・新聞・広告・インターネットが社会の価値観に与える影響を
研究。
その傍ら、朝日新聞「アエラ」や働く女性の雑誌へ執筆を行なう他、カナダのメ
ディア批評や時事問題に関するコラムを「アルク」HPで連載。
帰国後は、メディアの性・暴力表現が犯罪やジェンダー意識の形成に与える影
響や、ニュースの読み解き方について、コメンテーターや講演を務める。「メデ
ィアと賢く付き合う方法」を手ほどきし、最先端のメディア・リテラシー教育を
わかりやすく解説。最近は「ネットいじめ」をテーマに、被害を受けた子どもた
ちや現場教師の取材を続けている。